講演の要旨
台湾や朝鮮の学校は、1945年に「解放」に至ったわけですが、学校教育はどのように「解放」「脱植民地化」されていったのでしょうか。
本講演では、学校文書のなかでも、『学校沿革誌』に注目してお話します。
日本の植民地であった台湾や朝鮮の学校でも、日本内地と同様に沿革誌の作成がなされていました。日本統治期には必置の文書であり、日本語で書き綴られた学校沿革誌のなかには、現在の台湾や韓国で保存されているものも多くあります。
1945年の後半を画期に、学校沿革誌はどのように変化していくのか、ということを中心にお話ししたいと思います。