講演者の紹介

恒吉僚子
東京大学大学院教育学研究科・教授
プリンストン大学大学院社会学研究科博士課程修了、Ph.D.(社会学)。学問領域:教育の国際比較、比較フィールドワーク。異文化間教育学会理事、日本教育学会理事、総長補佐、教育学部附属中等教育学校・学校長、教育学研究科附属学校教育高度化・効果検証センター長、中央教育審議会第9期委員、日本学術会議23等を経験。Tsuneyoshi他編著Tokkatsu: The Japanese Educational Model of Holistic Education (World Scientific, 2019), Globalization and Japanese "Exceptionalism" in Education:Insider's Views into a Changing System (Routledge、2018)等.

講演の要旨

子どもの社会性や情動面での育成、非認知的な能力の育成等の必要性が国際的にも主張されるようになっている。こうした中で、日本では教科以外の学習と教科とを統合的にカリキュラムの中に位置付けて、全人的な教育枠組みの中で提供していることが、Tokkkatsu(特別活動から来ている)モデルとして海外でも評価され、採用が試みられるようになっている(例 エジプト、JICAの支援)。本モデルに焦点をあて、海外における展開やTokkatsuモデルの国際化をめぐる課題と可能性、今後の方向性について考える。