第1回〜第4回の講演は、「日本型」とされる教育システムや理念の継続や断絶の歴史を追ってきました。これからの講演は、「日本型教育」の国境を超えた昨今の動きに注目していきます。

2020年11月20日、Youl-Kwan Sung 教授(慶熙大学校教育学部大学院 韓国)をお迎えし、「The learning community writ large: towards a new direction in the East Asian style of education in South Korea and Japan」(日本語タイトル:「学びの共同体」の拡大:韓国と日本における東アジア式教育の新たな方向性)と題した講演会がオンラインで行われました。

1990年代後半、韓国では佐藤学氏の「学びの共同体」という理念をもとに、学校や教師が中心となって学校改革が始まりました。Sung氏は、韓国における「学びの共同体」の導入と実践、「革新学校」を軸とした学校改革の歩み、韓国と日本における東アジア式教育の今後の展望について講演されました。
日本型教育——佐藤学氏の「学びの共同体」——が、韓国でいかに受容され、草の根の教育改革に寄与したのか、Sung氏の最新のインタービュー調査結果も交えて議論されました。


次回のレクチャーシリーズは12月11日(金)を予定しております。引き続き、オンラインで開催されます。
レクチャーシリーズに関しては随時情報を更新していきますので、オフィスのホームページをご覧ください。

(文責:高松)