2020年12月11日、Catherine C. Lewis上級研究員(アメリカ Mills College)をお迎えし、”Using Japanese Ideas of Problem-solving and Lesson Study to Support Mathematics Learning in US Urban Schools:The Power of Transnational Learning”(「日本型」問題解決と授業研究を用いたアメリカ都市部の学校における算数の学習支援:越境する学びの力)と題した講演会がオンラインで行われました。

近年アメリカでは、日本型の教授法や授業研究を応用し、社会・経済的に不利な状況にある子どもたちの学習の質を高めようとする試みが行われている。今回講演して頂いたCatherine C. Lewis氏は、この日本型教育を海外で広めた第一人者である。
低所得層の子どもたちが通う小学校を対象としたフィールド研究では、日本型問題解決と授業研究を取り入れた算数の授業が著しい成果をあげた。また、日本型アプローチは、子どもたちの主体性の育成、学校やクラスメートへの愛着と所属感の助長にも大きく貢献する。
海外からみた日本の教育--アメリカでの日本型の教授法や授業研究は、成功事例をもとに今後の発展が期待される。


次回のレクチャーシリーズ(講演者:恒吉僚子 教授)は1月18日(月)を予定しております。引き続き、オンラインで開催されます。
レクチャーシリーズに関しては随時情報を更新していきますので、オフィスのホームページをご覧ください。

文責:高松