令和2年度委託事業「日本型教育の海外展開の在り方に関する調査研究事業」(委託先:国立大学法人京都大学)の成果報告書が、文部科学省のホームページにて公開されました。
この調査研究は、高山敬太教授を中心とした研究者チームによって行われました。
概要
この報告書は EDU-Portニッポンについて包括的な学術的検証を試みている。当事業が政策として
浮上する歴史的、政治経済的、政策的背景の分析に始まり(第1章)、関連する先行研究論文の批判的検討を通じた分析概念の整理(第2章)、当事業の政策的枠組みを検証した後(第3章)、2020年6月時点で終了していたEDU-Portの支援を受けた52のパイロット事業の分析に移る。具体的には、全事業の傾向分析をするなかで、事業を5つの類型に分けている(第4章)。その後、類型ごとの傾向を事業者を対象に行ったアンケート調査の結果から(第5章)、そして、ケーススタディーの事例として選んだ8事業の担当者からの聞き取り調査から浮かび上がらせる(第6章)。第7章と第8章においては、フィンランドとシンガポールにおける教育の海外展開事業を分析することで、国際比較の視点から EDU-Portの特徴を検討する。終章では、これらの分析結果を総括して、今後あるべきEDUPortの方向性を示唆している。