世界に羽ばたく生活綴方?
―『世界の子ども』(全15巻、平凡社、1955-1957年)にみる「翻訳」の問題
講演者:駒込 武氏
(京都大学大学院教育学研究科
教授)
要旨
生活綴方運動は、近代日本における草の根教育運動としてよく知られています。1950年代には生活綴方という思想と方法を世界に広めようとする挑戦的なプロジェクトがなされました。国分一太郎(1911-1985)や成田忠久(1897-1960)ら戦前期以来の運動の指導的人物が、著名なエスペランティストたちと協力しながら世界中の子どもたちの書いた作文を集めて、『世界の子ども』(全15巻、平凡社、1955-1957年)として出版したのです。
作文を集めようとする過程で、「そもそも『生活綴方』とは何か?」という問いが浮かび上がりました。冷戦体制下に内戦に引き裂かれた地域や脱植民地化をめぐる行き詰まりに遭遇した地域からは作文が集めにくいという問題もありました。試行錯誤に満ちた経験から何を学べるか、考えてみたいと思います。
参加人数を把握するため、事前申し込みをお願いします。下記「申込」をご参照ください。参加は無料です。皆様のご参加をお待ちしております。
日時 | 2020年9⽉25⽇(金)15時00分〜17時00分 |
会場 | Zoom オンラインミーティング |
参加費 | 無料 |
申込 | 下記URLにアクセスしてお申し込みください。 https://bit.ly/32c0U2w ※ご登録のメールアドレス宛に、後日ZoomのミーティングURLをお送りします。メールアドレスはお間違えのないようご入力ください。 |
申込締切 | 2020年9月23日(水)17時 |
プレゼンター | 駒込 武 京都大学大学院教育学研究科 教授 |
お問い合わせ | グローバル教育展開オフィス e-mail: globaledu(at)mail2.adm.kyoto-u.ac.jp (at)は@に置き換えて下さい。 |