2021年2月19日、杉田 洋教授(國學院大學)をお迎えし、「エジプトで受け入れられた日本式Tokkatsuー今後の海外展開の課題と可能性ー」と題した講演会をオンラインで行いました。

本講演では、杉田先生の現地でのご活動を通して、エジプトで特活が急速に広まった背景やエピソードについて触れられました。日本文化の価値観を反映する特活の理念がエジプトで実践される際に、どの活動が正しく解釈されて受容されたか、もしくは誤解されやすかったか興味深いお話を聞くことができました。

集団の秩序を守ること、公共の場を清潔に保つこと、他者への気遣いを忘れないこと--日本人として当たり前だと思っていた価値観が、実は学校教育の中で培われていたことに気づいた2時間でした。また日本型教育が海外へ輸出されたとき、そのまま模倣するのではなく、その国のニーズに柔軟に対応した型にいかに発展させるか、今後の課題として考えるきっかけとなりました。

本日の講演会には、エジプトからもたくさんの方にご参加いただきました。杉田先生が、現地の人びとに寄り添いながら、協同で特活の普及に取り組んでこられた足跡を垣間見た講演会でもありました。

次回のレクチャーシリーズは、北村友人先生(東京大学)をお迎えし、3月15日(月)に開催されます。引き続き、多くの方のご参加をお待ちしております。

文責(高松)